写真使用、著作権など・・

 
出版社と比べて、TVの制作会社、新聞社の制作管理体制が甘い!杜撰である!
このことは、以前にもあるインタビューで語ったことがある。
ほんとにいい加減なのである。
出版社に写真を貸し出して、おろそかに扱われることはまずない。
著作権の明記、使用料の支払い、掲載誌の送付、写真の返却など、まず手抜かりなく行われる。
ところがだ・・
新聞社、TVの制作会社は相当に怪しい。
まず、第一に、出版社よりも身勝手なスケジュールで写真を要求してくる。
これはより新しい記事を載せたいからギリギリまでペンディングにしているという見方があるらしい。
が、これは違う。
もうちょっとで出稿というギリギリのタイミングで「ちょっとあの写真が欲しいかなぁ」
「こんな写真もいれとこうよ。なんかないの?」くらいの気持ちで写真が要求されてくるのである。
という話である。
結果、「絶対に欲しい写真」ではないが、「急いで貰わなきゃ困る」という経緯で
「大至急、今日のいついつまでに写真を送ってください」となるわけである。
その要求に応えるべく、ほかの仕事を棚上げし、大至急というその画像処理をする。
あるいは、保管庫に入れてあるポジフィルムを探しにいくわけである。
僕の場合、古いポジは世田谷にあるカミサンの事務所に保管してるから、なおさらたいへんだ。
そんな苦労も知らず、連中はだ・・・
写真を頂きましたの一言もなく、掲載誌も、掲載VTRも送ってこない。
言うまでもなく、使用料の振り込みなんて、ありえない。
被写体の方との関係もあるので、仕方なく、協力したものの、この管理体制の甘さはなっていない。

つい最近もまたあった。
今まで、この連中のやりたい放題を野放しにしておいたが、著作権の問題が危ぶまれるので、
これからは逐一、記録に残しておこうと思う。
なぜなら、その後、どうなりましたか?のメールを打ったって、
知らん顔だからだ。
至急だといいうことで、宅ふぁいるシステムを利用して電送したために、
先方がダウンロードした証拠は残った。
しかし、受け取りましたの連絡もないまま、
すでに一ヶ月を経過している。

これが出版社だとどうか??
まずは御礼のメールや電話。
「お忙しいところをありがとうございました!ほんとに助かりました」と。
これは必ずだ。出版社の方々はしっかりしている。
そして、掲載誌が送付となり、振り込みなどもしっかりとなされる。
そもそも、出版社が相手の場合、こちらがしのごの言う前に、
先方からきっちりと「使用料などは」ともちかけてくれるから心配ない。

今回のジャパンタイムズの岡田恵介編集長は、電話で話した瞬間に、出版社と違う匂いを感じた。
今までだまされてきた長年の勘が働いた。
そのために宅ふぁいるで写真を渡すと同時に
「写真使用規定」「写真納品書」のファイルを添付してやった。
僕が送られたその立場なら、すぐにアクションを起こすだろう。そんな内容だ。
しかし、先方は受け取ったまま。
その後の連絡も無い。

これがマスメディアの常識だと思われると、
きっちり、しっかり仕事をされている出版社の人に申し訳ない。
TVのやつらは仕方ないとしても、同じ、紙媒体仲間なら、
もうちょっとしっかりとやってもらいたいものである。

今回の写真貸出先
(株)ジャパンタイムズ
〒108-8071東京都港区芝浦4-5-4
編集局 編集局長/岡田恵介
宅ふぁいる電送日/2008.6/6