宮本信子さんに脱帽!

日本の名女優は誰かと聞かれれば、文句なし、宮本信子さん。
伊丹映画の頃からの大ファンで、その演技力の高さに惚れていました。
そして、近作の「どんどはれ」の女将役で、完全に脱帽。
こんな微妙な演技をほかの女優の誰ができる?
おりますまい!
そんな憧れの宮本信子さんを、本日、撮影させていただきました。
いやぁ〜〜〜、素晴らしい〜〜〜〜〜!
感動屋さんの僕は、撮らせていただいた俳優さんに
たいていは感動して、帰るのですが、
今回ほど感動したことはありません。
だいたい、こんな日記を書いたこともないし・・・
スタジオに入ってこられた瞬間から、オーラとともに暖かい風が入ってきました。
メイク中のメイク室からも笑いがあふれ、
撮影ポジションに立たれても、サービス精神あふれる名演技!
あふれる人間味。
あふれる笑顔。
なにもかも、あふれっぱなしです。
見せかけの人柄の良さに気を抜いてシャッターを押したり、ポージングの指示に迷いがあったりすると、
その瞬間から、「見下し光線」を発する役者さんもいたりしますが、
宮本さんは違います。
自分をとりまくすべての人が心地よくなるよう、とりはからってくださいます。
こちらサイドの迷いや希望をスーパーコンピューターの演算なみのスピードで察知。
「名女優・宮本信子」は天性の勘の良さに加え、人柄も日本一!
素晴らしい〜〜〜!
しかも・・・
うっかり忘れてしまうのですが、お歳は60超。
それなのに、可愛らしくて、可憐なのです。
名作ばかり残した名監督の伊丹さんですが、最後の大失敗は・・・
こんな素敵な伴侶を悲しませたことじゃないでしょうか。
知名度や人気の向上とともに、初心を忘れてしまうのは、プロだけでなく、
我々凡人もいっしょ。
おごり高ぶることなく、いつまでも宮本さんのようにいられるよう、
日々精進していきたいものです。